ジッケンノート

社会人を目前に初めてジャニーズに落ちた人間がどのような経過を辿るのか記録する

ジレッタと虚構とアイドル〜横山裕主演舞台「上を下へのジレッタ」感想

先月、初日の幕が上がってから断片的にツイートしたりリツイートさせてもらってジレッタがどういうものなのか少しは記録に残したけれども今一度きちんと感想と舞台を通して考えたことを少しはまとめることにする。

 
トーリー

1960年代、東京。
 自称・天才TVディレクター門前市郎(横山裕)は、その斬新すぎる演出が大手芸能プロダクション竹中プロの逆鱗に触れ、テレビ業界を追われてしまう。門前はこれを機に身辺を一新しようと、契約結婚していた彼のブレーンである間リエと離婚。
 門前は竹中プロをクビになった覆面歌手・越後君子をスターダムにのし上げることで復讐しようとする。が、現れた君子の容姿が実は不器量であったことを知る。しかし空腹となった君子はみるみるうちに絶世の美女へと変貌を遂げる。なんと空腹になると変身するのだ。
 門前はすぐさま芸能事務所『門前プロ』を立ち上げ、芸名・小百合チエと名付けた君子と専属契約を結ぶ。事務所設立および小百合チエお披露目の記者発表を終え、目玉企画としてブロードウェイのミュージカルスター、ジミー・アンドリュウスとの共演を目論む。
 チエには共に上京した同郷の恋人、漫画家の卵である山辺音彦がいた。一緒になるために成功を夢見る貧しい二人……。
ある日チエを訪ねてきた山辺が見たのは、仕事の為に空腹を我慢させられ、あられもない姿で写真撮影をしている様子だった。門前は怒り狂う山辺をなだめながら外へ。そのままビルの建設現場でもみ合い、山辺は足を滑らせ、ビルの土台と地面のすき間の穴に落ちてしまう。山辺の死を確信して呆然とする門前…
 しばらく時が過ぎ、門前は芸能界での大きな仕事に失敗し、落胆の日々を送っていた。そんな中、荒唐無稽な妄想(ほとんどはかつてボツにした漫画のアイディア)によって作られた、夢とも違う『ジレッタ』と呼ばれる世界を彷徨い生きていた山辺と再会。『ジレッタ』の世界を体感した門前はすっかり魅了される。

「テレビなんざぁ今にラジオと同じ空気みたいな存在になる。大衆はもっともっとあくどい刺激を求めるようになるんだ。じゃあそいつは何か? その世界へ自分ごと飛び込めるような刺激……『ジレッタ』さ!」

 門前は『ジレッタ』で再起を図り、自分を追放した芸能界にも復讐を企てる。それはやがて政治の世界をも巻き込んでいく…

妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」 | Bunkamura

この作品は山辺音彦が作るジレッタという虚構に魅せられてどん底から成り上がり、結果的に欲に飲まれて破滅への道をたどる門前市郎の物語である。
 
この舞台の主演はアイドル横山裕であること。アイドルという言葉は英語のidol:偶像から来ている。
よくアイドルは虚像と例えられるがこれはアイドルという言葉の成り立ち故の現象であるのだろう。
歌う人だからSinger、踊る人だからDancer、演じる人だからActor。
でも、華やかな衣装を着て歌ったり踊ったり演じたりするとそれはIdol、実体のないものと呼ばれてしまう。
とてつもない歌唱力を持っていても、素晴らしい演技をしても、それぞれの世界で正当な評価を受けづらいアイドル。
 
ジャニーズに限らずアイドルを起用する舞台は少なくはない。
人気があって集客力を見込まれてキャスティングされている部分は少なからずあるのに、チケットが即日完売すればジャニオタが買い占めたと言わんばかりの皮肉が関係者から飛んでくる。
確かにアイドル、特にジャニーズ事務所のファンの母数は桁外れに大きい。
例えば1万人のファンがいるアイドルと1000人のファンがいる俳優さんが居たら、約750席の客席の約680席がアイドルのファンで埋められてしまうことは別におかしくない、当たり前のことだ。
ただ、アイドルのファンの数は前述のように桁外れだからアイドルとその共演者のファンの比がえげつないことになる。
えげつないがおかしいことはどこにもないし、少なくともFCやプレイガイドを通じて定価で購入している限り間違ったこともやましいこともどこにもない。
 
炎上というほどのことではないけれども、ジレッタに関して関係者の1人からジャニオタが買い占めているような発言があったことから初日から数日オタク界隈がざわついた。
その方が主演以外には好意的なコメントを残していたこともあり、ジャニーズとジャニオタが嫌いなのではという推測から少しこじれた部分もあったと思う。
人によって評価は異なるのであくまで個人的な意見ではあるが、某関係者と同じ初日公演を立ち見席で舞台の1/4ほど見切れてしまう状態で見た限りではやはり舞台慣れしている竹中直人さんや銀粉蝶さん、マルチに活動されているが歌の仕事の割合が多いしょこたんやハマケンさんに比べると演技も歌も見劣りしてしまう部分はあったと思う。
 
それでも歌や芝居の技量だけで決めつけてしまうことは原作の世界観を否定していることになると私は観劇して感じた。
原作及び公演の中で「今にテレビは空気になる」と言われている。
日本でテレビ放送が始まったのは1953年、カラー放送が始まったのは1960年。
1963年の紅白歌合戦は歴代No1視聴率81.4%をたたきだしている。
そんなテレビがメディアの王様だった
1960年代に「今にテレビは空気になる」と言い切った手塚治虫氏。
実際21世紀はインターネットが台頭して、撮影済みの動画を配信する形式からリアルタイムで映像を配信するインターネットテレビ局が乱立をしている。
日本国民の最大公約数を狙った特に響かない番組より視聴者は自らが観たいものをインターネットを使って取捨選択するようになった。
テレビ業界は斜陽と言われることも珍しくない。
でも、ジャニーズのアイドルは何の方針かわからないがインターネットに写真や映像を流すことをひどく制限されている。
テレビが完全に消滅することはまだないと思うがインターネットがメディアで強い力を持つようになった今、メディア戦略を誤ればテレビと一緒に空気になって見えなくなってしまうかもしれない。
斜陽の文化でしか存在できないジャニーズアイドルに「今にテレビは空気になる」と歌わせるジレッタは何と皮肉が効いているのだろうと思う。
 
そして、もう1つジレッタとアイドルを象徴するシーンで外せないのは、「山辺がチエの復讐のために元いた所属事務所の社長に見せた売れないアイドルのジレッタ」である。
このシーンの中で前所属事務所では売れないアイドルだったしょこたん演じる小百合チエをセンターに西城秀樹野口五郎、ピンクレディや山口百恵など70〜80年代に活躍したアイドルを思わせるカツラや衣装をまとったアンサンブルの人たちが
「何日寝なくても歌って踊れる体力」
「嫌な目にあっても 笑顔絶やさぬ神経を」
と歌う。
そして、
「歌えないなら 干しちゃおう」
「もう芸能界に居場所はない」
「移籍なんて許さない」
「お前の名前も事務所のもの」
「飼い殺し」
と続く。
 
そして、歌えなくなったアイドルはスキャンダルで自滅に追い込まれる(原作ではせめてスキャンダルで売ると表現される)
 
「熱愛 不倫 淫行 暴行 薬物所持」
破局 妊娠 交通事故 性犯罪」
 
やっていない、身に覚えがないと叫びながらスキャンダルが並び立てられる。
 
このシーンは原作を元にだいぶ膨らませて作られているが作品が書かれた50年前と今も人々がアイドルに求めていることは、「関係者が、ファンが、望むように清廉潔白に笑顔で歌い続けること」と暗に示されている。
 
そして、このシーンの最後は首吊りの輪が天井から降りてきてその輪に手をかけ「Good bye」と歌う。
スキャンダルはアイドル生命の終わり。
だから自殺を暗喩する首吊りのロープである。
 
好きなアイドルが暴行・性犯罪などというスキャンダルをすっぱ抜かれることはレアケースではあると思うが、真偽のほどはさておき熱愛報道すら全くないというアイドルは少ない。
これをアイドルファンが多数の客席に見せるのだ。
観客それぞれが身に覚えのない不祥事をでっち上げられたそれぞれのidolの姿を思い出す。
華やかな衣装と歌とダンスを使ってファンは大好きなアイドルにidolでいてもらうためにとてつもなく理不尽な要求をぶつけていると突きつける。
 
例えばこの舞台が横山さんが主演でなくても、しょこたんがヒロインでなくても、採算は十二分に取れるくらいチケットは売れたと思う。
何てったって、演出が倉持裕さんで、音楽だって宮川彬良さんなのだ。
例えば有名なミュージカル俳優の方に主演してもらった方が歌も演技もクオリティは高かったかもしれない。
でも、この「上を下へのジレッタ」という作品を舞台にする上で主演に横山裕を、ヒロインにマルチタレントだがアイドル的な側面も持つ中川翔子を据えたことでこの作品が持つ毒々しさが最大限にエンターテイメントとして昇華されたとオタクの贔屓目はもちろん拭えないがそう信じている。
 
そして、アイドルと虚構について考えさせてもらった宮川彬良さんがパンフレットに寄せていた言葉を。
たぶん横山ラブが客席に溢れているはずで、彼の最後のパーツがそのラブな部分、ファンや見守ってくれる人。声援や評判や、あるいは叱咤もあるのかもしれないけど、各種の愛を受けることできっと完成するんだと思います。

アイドルは虚像と言われると冒頭で記したが、実はこの考え方は個人的には好きではない。アイドルという職業を選んでいる生身の人間だと思っている。
でも、生身の人間がファンに夢を見せようとしてくれることで、ファンがその夢を信じることでアイドルが存在するんじゃないかと考えた。

 

2017年6月19日 上を下へのジレッタ 大千秋楽の日に
 

ど新規関ジャニ∞オタがジャニーズWESTのなぅえすとに行ってきた件

ど新規ジャニオタのジャニーズ研究フィールドワーク、2017年第一弾はジャニーズWESTさんのなぅえすと。

 

関西弁を心から愛するものとしてジャニーズWESTさんは関ジャニ∞以外の現場に行くようになった1年半前から行きたかった現場の1つ。
去年もフォロワーさんでチケット余ってるっておっしゃってた方がいたので行きたかったが、残念ながら平日で、さすがに推しもいないのに好奇心だけで有休使えないや、と見送った1年越しの現場である。

 

今回の目的:関西出身のジャニーズWESTがどんなグループなのか観る、知る、考える。

 

関ジャニ∞ジャニーズWESTもそれぞれ本人達が直属の先輩後輩関係と語る2組。
デビュー以前からジャニ勉の関ジュコーナーに出演し、一昨年夏からはジャニ勉のワンコーナーにロケ&コーナーMCとして参加。
昨年の春は関ジャニ∞担に激震が走った村上くんヒルナンデス卒業、丸山くんレコメン卒業に伴い、中間くん・桐山くん、通称BADが隔週出演。
前述の通り共演も多く、関ジャニ∞からWESTへ担降りしたり掛け持ちになったりする人も他の後輩グループより多い気がするものの、その反面、昨年春の交代劇に苦手意識を持っている関ジャニ∞担も少なくはなく。
私は関ジャニ∞担になって丸3年、好きになった時にはレコメンはすでにマルヒナMCに変わっていたけれどもまだJr.だったヨコヒナがずっと続けてきた大事な番組で、ヒルナンデスだって、ファンのみならずメンバーから神聖視されるヨコヒナ2人を見られるヨコヒナレコメン亡き後、唯一のレギュラー番組。
長く応援しているファンは自身が応援してきた年数だけの思い入れもあるだろうし、新規にしても自分がファンになるずっとずっと前から続いてきた歴史ある神聖なものがよく知らない後輩に取って代わられる嫌悪感が生まれても無理はない。
私もジャニーズWESTさんに苦手意識を持っている1人。
しかし、ジャニーズWESTさんがデビューする前、私がジャニオタになる前、関西Jr.の中では比較的露出が多かったBADはドラマで見ることがあり、当時は関西弁好きとして結構好意的に見てた時期もある。
よく知らない後輩グループに関ジャニ∞の仕事取られたー><と敵意や嫌悪感をぶつけそうになっているけれども、よく知らない、すなわち、実態がつかめないものが関ジャニ∞の領域に侵食しているから恐怖心を抱くのであって、相手のことを知ればこの嫌悪感も和らぐのではないかと思ったのが今回の現場行きを決めた理由の1つ。
(最大の理由は関東で我が推し藤原丈一郎くん見れるチャンスそうそうないんでね!)

 

そんな訳でジャニーズWESTさんの現場感想と、どっちが優れているとか優劣をつけるつもりは一切ないんだけれども関ジャニ∞との違いなども考えたい。

 

まずは感想編。

彼、MCだけどツッコミじゃない。
ジャニーズにボケとツッコミ求めるなって話なんですけど物足りない笑
グループ全体に言えることだけどエイトと比べると年上組と年下組で芸歴も年齢もかなり差があるのに(神ちゃんは年下組だけど暦としては年上組に近いか?)、呼びかたとか喋り方はすごいフランクだなと。
ファン以外の視聴者からすりゃ先輩後輩なんて気にしないし同じグループのメンバーってフラットにみるだろうからどう呼ぼうが多分大した問題じゃないけどエイトはよこやまさんが錦戸くん大倉くんにいじられるくらいで基本三馬鹿をいじるのは三馬鹿って完結してるからちょっと新鮮だった。

器用貧乏タイプなのかなというのが一番に残った感想。
メンバーからの信頼も厚いみたいだし、何やらせても器用にこなすけどMCでは大人しめな印象。
(あっ、でも、破門の宣伝、ちゃんとタイトルをフルで言ってくれてありがとう!!)どこのグループも似たような傾向はあるけど器用貧乏タイプが世間に見つけてもらうのは難しい。
ファンやメンバーの間ではいじられキャラでいいんだと思うんだけど、テレビとか1人でゲスト呼ばれることがあったときに爪痕残すには受け身すぎるかなと。

日本が誇るぽちゃドル桐山くん。ぱっと見その辺にいそうな好青年に見えるんだけどキラキラした衣装でアクロバット決めたり、ファンの子が持ってたJr.の頃の顔うちわにブッチューとキスしてた姿を見るとアイドルなんだなあと。
流れ星見てたけど、その辺にいそうな好青年でウザいけど憎めないやつ演じるのがとてもうまいのでヒルナンデスで顔を売りつつ演技方面は脇役として大成しそう。

良くも悪くもキラキラしてない、王道のジャニーズのセンター様って感じはほとんどない。
私がWEST観るときは大抵Jr.目当てで観てる少クラってこともあって彼がいなくてもそれなりに回っている状態のイメージが強い。
センター様だけどJr.時代にひなちゃんからオーソレ引き継いでるってことは少なくともその時点ではバラエティ方面に行かせたかったのかなと思う。
ごめんね青春や溺れるナイフで演技面も高く評価されているのでどう言う方向に舵を取っていくのか興味深い対象の1人。

なぅえすと入った後によくご飯行くフォロワーさんに「横山担として神ちゃんのトランペットどうでしたか?」って聞かれて、私は五線紙読むのもままならないくらい音楽の素養がないのだが、バラエティと真剣にトランペット吹いている横山さんのギャップにやられたトランペット出なので技術はともかく並々ならぬ思い入れはある。
よこやまさんがトランペット吹いているの見なかったら私はまだ吉本興業オタだったろうし。
盛大に失敗した回に入ったので、よこやまさんと神ちゃんの失敗の仕方で比較するけど、よこやまさんは失敗しそうになると何とか大きな失敗にならないように軟着陸できそうな落とし所を探して、本来出せたかもしれない音までふにゃふにゃ頼りなさそうな音になって小さく失敗するけど、神ちゃんの失敗の仕方は正面衝突というか墜落というか出せる音は出せるけど出せなかった時はもう完全に出ない。
ハートが強いタイプなんだろうなという印象と技術的なことはよくわからないんだけどもこのまま続けるとして、単純にトランペットだけってことだったらよこやまさんより上手くなるんだろうなって印象は残念ながら否定できなかった。
ただ、WESTは現時点でバンド編成のパフォーマンスはしていないし、やたらエイトの模倣をさせて2匹目のドジョウを狙うバカスタッフもさすがにバンドは真似させないと思うので技術はよこやまさんを凌駕することがあっても関ジャニ∞のトランペッター横山裕を食うことはないと思う。
よこやまさんのトランペットは横山裕関ジャニ∞の物語だけれども、神ちゃんのトランペットはあくまで神ちゃんの物語の中で収束する。
後、リスキーって言うのは管楽器は吹く楽器だから演奏しながら歌うって言うアイドルバンドにおいては圧倒的に不利な楽器になる。
横山担でもトランペット好きだけどトランペットよりよこやまさんの歌声が聴きたいと言う声は少なくないと思う。
ただ、楽器演奏に消極的だったよこやまさんが30を過ぎて新しい挑戦をした楽器だから、元々歌割り少ないから楽器でも見せ場もらえるなら嬉しいから、これまでの打楽器よりちゃんと音が聞こえるから、他にも理由はあるだろうけれどもこんな感じで納得させているオタクは多い心象がある。
神ちゃんはWESTメンバーの中でも歌が上手い方のようだからこれから益々歌割り増える可能性もあるのに管楽器はリスキーかなってちょっと思う。

ジャニーズには少ないタイプのイケメン。雄々しいっていう面だったら長瀬くんとかヒゲ面の森田くんや岡田くんが挙げられるけど、その雄々しさの種類が違うなと。
LDHのライブ行ったことないんですかど、彼と神ちゃんのユニットは  私がイメージするLDHってこんな感じ。
ジャニーズらしくない見た目はジャニーズ外のオタクガンガン引っ張れそうな気がするけどどういう仕事がいいんだろうね。

まさにBig Baby。メンバー最年少、家庭環境も年の離れた姉がいる弟キャラ。
世界が自分を愛していることに愛されていることに疑いのない無垢さ。
いやあ、私は絶対推しにしないタイプだけど!!!(長男気質か弟or一人っ子キャラなら屈折してる人が好き)
でも、不意に見せる仕草や表情が息をのむほどに色っぽいんですよね。
ジャニーズは永遠の少年性が一つの売りだから実年齢より若く見える人たちが多い。若く見えるのは良いことだけれども背が小さく顔も可愛らしく、幼く見えてしまうと学生役から脱却するのも難しいし、小柄すぎると学園ラブコメでも相手役のキャスティングも一苦労だろうから彼は学園ラブコメから幅広い作品で活躍できるポテンシャルがあるんだろうなとも思う。
学園ラブコメ映画が決まっているようだけど比較的年の近い高校生大学生を狙った映画より少し年齢高めのお姉さんが見るような映画で当て馬になってほしい。多分そっちの方が彼のファンは増える。

 

 

今年のエイトレンジャーコント、オチが分かりづらくて自担忙しいのわかるけど貴方ならもっと面白いものかけるでしょ!ってちょっとエイトのコントに不満が残るお笑いオタはWESTのコントを見てみたかったのでコントコーナー無かったのはちょっと残念。
ただ世間的に芸人さんみたいなイメージがついてしまうとお茶の間に浸透する代わりにそこからのイメージ脱却がむずかしいからちょっと喋れるくらいのイメージがベターなのかもしれない。
エイトはジャニーズなのに芸人みたいなことをして、そんなキャラでお茶の間にいつの間にかポジションを築いたけど、WESTがそれやってもエイトの二番煎じになっちゃうから同じやり方でエイト以上の知名度は得られないし、変なイメージつくよりちょっとくすりと笑えるくらいというのはいい落とし所だと思う。

 

エイト以外のジャニーズを見るようになって、ジュニアがつくつかないそれぞれメリットデメリットがあることがわかってきた。
基本的に衣装チェンジする上でアイドルがステージ上にいない時間はどうしても発生する。
もちろんMCタイムを利用してメンバーの何人かを残して衣装チェンジ、メンバーが戻って来たら残りのメンバーがお着替えというやり方はあるけれども数時間の間に何着も衣装替えするジャニーズのコンサートにおいて毎回毎回MCタイムは挟まない。
その間映像でつなぐこともあるし、帯同しているJr.にパフォーマンスをさせて場をつなぐことができる。
今回はユニット曲2曲やってJr.コーナーでまたグループ曲やってもう1組ユニット曲だったのだけれども、最後のユニット曲の準備のために流星くんと神ちゃんがよりに寄ってホルモンの途中でハケるのである。
ホルモンという曲を全く知らない人のためにちょっとだけ解説すると、「ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~」という曲で、自分たちのことを普通捨てられてしまう部位ホルモンになぞらえて意外と美味しいし捨てる前に食べてみて?とアピールする曲なのである。バンカラ学ラン風の衣装の若干アウトローなところもいわゆる正統派ジャニーズとはちょっと違うけど……といった雰囲気を出していて面白い曲だけど観客のいるライブでやることで最大限の魅力が発揮される曲なのに途中でメンバーいなくなるって……

ここは映像で繋いでもよかったんじゃないのかなあとセトリで一番残念だなと思ったところだった。

ずっと躁、終始ハイテンション。
前述したように強いコント色大阪色っていう演出はあまり感じられなかったものの、エイトがコントでお笑いに振り切った後バンドやバラードでギャップ見せてくれるのに慣れた人間には、ずっと似たような雰囲気の曲が続くのは少ししんどかった。緩急がほしい。
テレビはファン以外の視聴者の方が多い世界だからわかりやすい紋切り型のイメージ「関ジャニ∞の弟分=関西弁の面白い兄ちゃん」になるのはある程度仕方ないことで少年倶楽部ではアイドルのパフォーマンスも見られるけど、えび、セクゾン、Jr.の中ではやはり賑やかしポジションになってしまうからお金払ってまでで彼らが観たい人達だけが行く現場でテレビと違うところがほとんど見えなかったのは残念

 

テレビと違いが感じられなかったと前述したように彼らのバックグラウンドをろくに知らずちょっと彼らに興味のある人間が気軽に観にいって十分楽しめる。
直前の初ドームコンサートが随分とエモーショナルだったと聞いていたのでファンじゃないとわからない楽しめない部分があるんじゃないかと心配していたのでその点は杞憂だった。

ヤンキーとパリピの違いについて主観なのだけれども思想の有無だと思っていて、非常識な行動1つにしてもヤンキーは社会に対する反抗で、パリピは楽しければ何でもオッケーみたいなイメージ。
だから思想に共感するとズブズブにハマるけど思想が相容れないと嫌悪感さえ発生するのがエイトで、思想があってもなくても万人がライトに楽しめるっていうのがWESTなのかもしれない。

エイト以上に非常に間口の広いグループであるのだけれどバランスが取れすぎていて、ジャニーズWESTと言ったらコレという名刺が今のところないのがこれからの課題ではないかなと。
ジャニオタ向けへの名刺とはいえJUMPにはフォーメーションダンスがあるし、Sexy Zoneには顔面偏差値 東大級や顔面人間国宝とかとにかくキャッチーなフレーズが多い。
ジャニオタ向けでも、一般向けでもまずはジャニーズWESTといったらコレ!というものが見つかるまでが大変かなと思う反面、まだ何のイメージもないともとれるのでこれから何にでもなれる可能性を持っていることは強いと思う。

 

丈くんがバックにつくうちはツアーがあれば1回はお邪魔したいと思っているので次はテレビで見られないジャニーズWESTの姿が観たいと今後の希望を記して、今回のフィールドワークの報告とする!

「破門 ふたりのヤクビョーガミ」続編で観たい原作「疫病神」シリーズ萌えシーンランキング!!!

破門が面白い、ただただ面白い。
任侠のハードボイルドさも関西弁の軽妙なやりとりもたまらない。
そして、バディものとしての萌えがきちんと押さえられている!

W主演の横山裕さん、佐々木蔵之介さんのファンのみならず続編が観たいという声もたくさん上がっている。
しかし、続編を希望する破門中毒者に対して小林監督の返事は芳しくない……
やはり、ヤクザもの。
映画の公開を4本控える超実力派人気俳優と経産省プレミアムフライデーのPRキャラクターに就任する国民的アイドルを起用しても一般に訴求することはなかなか難しかったようで……

経済を回すのはいつの世もオタクである!

やっぱりオタクが頑張るしかない、でも、頑張るのにもモチベーションが要るよね……続編でこんなシーンが見られるかもしれないって分かればまた映画館にハシを運びたくなるかもしれないよね……

ということで、作品どころか中の人達萌えのひどい横山担の独断と偏見による原作萌えシーンランキング!を勝手に行います。
基準はとにかく啓ちゃんがかわいいこと!
かっこいいシーンや声に出して読みたい珠玉の名セリフについては各自原作をご確認くださいということで・・・・

 

ダダダダダッダーン(ドラムロールのつもり)

第3位 葉巻を吸う啓ちゃん

原作第6弾「喧嘩」

喧嘩

喧嘩

 

破門の続編。
破門された桑原と啓ちゃんのお父さんがお世話になった土建屋さんに向かい、土建屋さんの会長から葉巻を勧められ、シガーカッターで吸い口を切り、ダンヒルの卓上ライターで火をつける。
そして、煙を吐く!!
オタク、自担が喫煙者だと心配はするけど、喫煙シーンは大好物でしょ!?!?
普通の紙巻タバコ吸う役ならこの先また見られると思ってるけど葉巻吸う役なんてなかなかないでしょ!?!?

このとき、会長さんから誰でも好きなの葉巻をとって良いと言われた啓ちゃんは一番高い銘柄を手に取ります。

「啓ちゃんが何をとるかと思た。よう知ってる。一番高いのをとったな」
「すみません。貧乏性で」
「それがええんや。変に遠慮するより」

はい、また出ました、啓ちゃんに甘いおじさま第2弾!
ぐーたらビンボーのくせにお父さんヤクザでお金持ってたから良いものは知ってる啓ちゃんクズかわいい。
原作だとお父さんがフロントとして解体屋をやっていた頃のおつきあいの方なので昔の啓ちゃんを知っているにしても啓ちゃんもう中学生くらいにはなっているのに啓ちゃんに激甘なおじさまー!!
勝手にキャスティングいろいろ考えまして、一代で成り上がった土建屋の現役引退した会長さんってことで、北大路欣也さんを推したい。中学生の時には上京しているそうなので関西弁バリバリかどうかわかんないけど、京都出身らしいので。
関西弁ネイティブの60overって絞っていくとべー師匠もいるけど、出るならべー師匠は悪役って決まってるんで。



ダダダダダッダーン(ドラムロール以下略)
第2位 お父さんの元愛人のお家に転がり込んで元愛人さんにも「啓ちゃん」って呼ばれてお風呂借りたり手料理振舞ってもらったりする啓ちゃん
原作第2弾「国境」

国境 (講談社文庫)

国境 (講談社文庫)

 

監督はじめ制作陣が続編やるなら「国境」をやりたいと言っている中国・韓国・北朝鮮をまたにかけた壮大なスケールの作品。
中国国境から北朝鮮密入国した桑原と二宮。そして、命からがら再び国境を越えて中国にたどり着き、日本に戻ってきたものの、騒動の原因が解決したわけではないので、事務所にもアパートにも戻れない啓ちゃんが頼るのはなんとお父さんの元愛人・淑子さん。

「わたしは何があっても啓ちゃんの味方。ひと月でも半年でも、啓ちゃんがいいと思うまで、ここにいなさい」

啓ちゃんに激甘なおばさまああああああああああ。
別れたとはいえ、愛人だった男の子供にふつうこんなこと言う?
お父さんの元愛人にこんなこと言わせる啓ちゃん何者なの・・・
原作の啓ちゃんは色黒中年太り髪の毛も薄くなってきているというのに・・・
啓ちゃん恐ろしい子!!!
淑子さんの作るサラダはドレッシングまでお手製です。
ちなみに私の脳内では南果歩さんです。

   

ダダダダダッダーン(ドラ以下略)
第1位 桑原にスーツを買ってもらう啓ちゃん
原作第4弾「螻蛄」

螻蛄 (角川文庫)

螻蛄 (角川文庫)

 

AOKIで「この男に合うスーツを見つくろってくれ」と啓ちゃんにスーツを用意する桑原!
スーツ見立ててあげるなんてマイフェアレディか何かかな?なんて世迷言を吐いてしまうのも仕方ない。
破門のネルシャツチノパンの啓ちゃんも可愛かったけど、スーツの横山さんスクリーンで観たくないですか?
AOKIだけど、「予算3万まで」っていうけどシャツもネクタイもまとめて買ってあげて裾直しまでさせる桑原さん優しくないですか?
仕立ててもらったスーツに合わないからってちゃっかり桑原さんに内緒で6万円の靴も買って桑原さんにクレジットカード切らせる啓ちゃんズルかわいいし、明細見ていつもなら一発殴りそうなのに一般人のいるAOKIだからか睨みつけるだけで済ませる桑原さん可愛くないですか?
くわにのプライスレス……


桑原と二宮の物語の続きをスクリーンで見たいんですよ、私は!
ついでにまた番宣で主役2人と監督が仲良くグルメロケに行ってくれればそれだけでいいんだ。

思考の9割を横山さんが占めている残念なオタクなので啓ちゃん中心ランキングになってしまいましたが、他にも啓ちゃんも気になって仕方ない桑原と真由美の馴れ初めシーンも回想シーンで欲しいし、悠紀の運転で助手席に乗る啓ちゃん(美人の運転萌える)とかたまんないし、イカサマ麻雀を打つ啓ちゃんも見たいし、にかく疫病神シリーズまだまだ萌えポイントあるから続編が見たい!

続編あったらもっと啓ちゃんボコボコにされて欲しい
ディスプレイで頭ぶん殴られたり、ガチで縛られたり、かわいそかわいい啓ちゃんが観たいんですよ、オタクはー!

 

疫病神シリーズは原作も面白いぞ!
今週末でぐっと上映館数は減りますが何とかかんとか粘り腰上映で続編作ってもらいましょー!

 

以上、啓ちゃん啓ちゃん言いましたが、桑原さんにハマりすぎてTeam申(蔵之介のファンクラブ)に入会した横山担がお送りしました。

 

疫病神 (角川文庫)

疫病神 (角川文庫)

 
暗礁

暗礁

 
破門 (角川文庫)

破門 (角川文庫)

 

 

2016年現場まとめ

『Jr.沼に足を取られるなんて思わなかったぞー!!!』

とこの一言で2016年が総括できるんですが、

備忘録を兼ねて今年もまとめ記事をば。

 

1月

  • Johnny’s world

 Jr.沼の始まりはこれでした。
昨年同様事務所沼の道先案内人のフォロワーさん(2015年に初めてかつんに連れてってくれた方)に誘ってもらい、のこのこ人生初の帝国劇場に。
詳細はこちら。

laboratorynote.hatenablog.comそして、リニューアルされた情報局・・・

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 とらんぴーくんとよこやまさんなんかで絡んだら面白いのになと思ったらRの法則で共演し、その後一緒にトランペットやってるみたいでなんだかほっこり。 今年は相葉ちゃんを通じてなのかふぉ〜ゆ〜とも交流を持っているよこやまさんですが比較的年の近い黄金期からいるようなJr.だけじゃなくてまだ10代のJr.とも交流が出来て勝手に萌えてます。

 

  • 元気が出るLIVE 1/16及び17

まさかの大倉くん不在のオーラス。
賛否両論あったし、それが当たり前のことだと思うけれども、個人的見解としては彼らがこれから40代50代、おじいちゃんになってもアイドルをしていてくれるなら健康問題は切っても切れないことだし、模範解答とは思わないけどれも、公演を決行したこともそれを映像に残したことも一つの正解だったんだと思っています。お涙頂戴は好きじゃないんですが…

laboratorynote.hatenablog.com

 

2月

  • If or Ⅷ……

 自担以外はチケット取れたりお誘いいただいたりしたらお邪魔するけど多ステしないというマイルールがあるんですが、こればっかりはマイルール破るところだった。
今年のエイトコンも日替わり要素あるけれども、日替わりで歌って踊ってくれるのはたまんないですね。
センセイは去年に比べるとキレがイマイチかと……あんまりギリギリなところ踏み込むと他Gを敵に回すからあれくらいの方がいいのかもしれないけれども。
2017年どうするのか、ちょっと心配してます。

 

3月

去年のブルームーン以降観劇熱が高まって、キャラメルボックスを見に行ったという話をフォロワーさんにしたところ、劇団☆新感線をオススメされまして。
ちょうど2月に斗真くんがでるVBBのお知らせがあったんですが、斗真くん出るなら激戦だろうし、関ジャム支配人こと古田新太さんは出ないみたいだし、だったら、新太さんでる演目行こう!と思って観劇。

なんで、誰も、支配人あんなにかっこいいなんて教えてくれなかったんですか。
私の中で結婚したい男永遠のNo.1加藤浩次脅かす勢いだったんですよ。

顔認証導入でどうなることかと思われた本ツアー。
相方のすばる担の同行者として申し込ませてもらって現場へ。
直前、メンバーの発言にもやもやすることがあって、「箱推しであるべき」みたいなお笑いオタク時代からの10年以上オタクでいる為の軸にしていることがブレてこのままオタクやめられたら楽なのになあと一瞬アカウント消したんですけど元気ツアーでやらなかったアルバム曲歌うすばるくんの姿と歌声に、この曲全員でやってもらうまではオタクやめたくないなあとあっという間にツイッターに復活。

す担じゃないけれどもすばるくんの歌に生かされてるオタクってたくさんいるんだろうなあ。

 

昨年のドリフェスで存在を知ったキュウソネコカミ
ワンマン観たいなあと思って、現場へ。

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4月

小学生のときにブルーハーツの曲を聴いて14年。
ようやく神様に会えた。

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quarterから約1年。

またライブがあったら行きたいなあと思わせてくれた田口くんがいないなんて冗談キツい。

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でも、充電完了したらまた行きたいです。

 

5月

  • 寝盗られ宗介

Jr.沼に本格的に足を引っ張られた案件がこちら。

ジャニワに誘ってくれたフォロワーさんはえび担でもあって、チケット余ってるからおいでよー。と誘われて、とっつー好きだし、今年のジャニーズJr.カレンダーで唯一よこやまさんを尊敬する先輩に挙げていた藤原丈一郎くんを東京で観られるとのことで、仕事終わりに開演には遅刻しつついそいそ新橋演舞場へ。

舞台の感想はそこそこに丈くんに関するツイートまとめました。

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6月

 2015年にブルームーンで高まった観劇熱で一番最初に行ったのが従姉が好きでよく話を聞いていたキャラメルボックス
冬・春の公演はジャニオタモードが忙しかったこともあり見送ったものの、この時期は時間に余裕もあり、何よりこの演目は従姉のおすすめということもあり、観劇。
ダブルキャストで演じられていた演目で、当初は一公演に済ませる予定がもう一方の公演も増やしてしまったという、後悔はしていない。

 

寝盗られ同様また前述のフォロワーさんに誘われて。
鍛えられたはしふみの肉体はとても舞台映えしますね。
個人的な見解ですが、ジャンプ以降のデビュー組で40代になったときに表現者として一番強いのはえびちゃんだと思ってます。

 

7月

マクベスについて観劇した後にすごく疑問に残った点が上のツイート。
レノックスは足を引きずっていて、明らかにハンデキャップを背負っているのは明確だったけれども、原作の戯曲にはそのような表現は一切ない。
傷痍軍人ということも考えてみたものの、手にも麻痺があるような演技だったので先天的なハンデキャップだとしたらどんな意図なんだろうと。
一緒に観劇した妹は発声・発音に関係した勉強をしていることもあって、魔物の三兄弟と暗殺者の中に吃音の話し方をしている人がいることが気になったと。
酸素と水分と糖分を補給するために立ち寄った喫茶店であーでもないこーでもないと話していたんですが、千秋楽後、演出家の鈴木さんが質問に答えてくださるということで、さっそく質問。

四肢麻痺について

 吃音について

 ハンデキャップのあるように演出をつけるのに何にも意図がないはずがないというのは妹との共通認識だったんだけれども、回答いただけてスッキリ。
せっかくだからブルームーンで気になることも聞けばよかったなあとかちょっぴり思った。

 

  • サマステ!ジャニーズキングダム KING公演

 ジャニワぶりの瑞稀くんの現場!KING/HiHi Jet/Classmate J表記だったんですが、実際にはKING公演メインバックHiHiみたいな公演でした。
ただ、瑞稀くんにはソロパートもあって。

 この辺りから掛け持ちという言葉が脳裏を駆け巡るようになるんですが、まだ、掛け持ちではないつもり・・・

 

8月

 秋のえび座はめちゃイケからも来ていた。

 

  • ANOTHER

 自ユニ以外で遠征しないルールを掲げていたはずなのに・・・

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埼玉公演の日曜夜に入りました。覚えている方も多いと思いますが、土曜、日付変わって日曜日1:00にSMAPの解散報道があり、スマオタじゃなくてもどんなテンションであの事務所にいる人たちを応援すればいいんだみたいな、そんな気分のまま現場へ。

事務所に対する不信感・嫌悪感というのは完全になくなった訳じゃないけど、だからと言って、この数年ここまでのめりこんだ関ジャニ∞から離れる気もなく、つまるところ、彼らがアイドルでいることを肯定してくれる限りはついていこうと思っています。

 

  • サマステ!ジャニーズキングダム(トラスト)

 

  • Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン

生田斗真君が歌って踊る姿を生で見れることに最大の価値があった。


9月

 その後のジャニフワ遠征と50shades!において文ちゃんがつかみどころのない人というのは確信した。デビュー路線からは外れたのかもしれないけど彼は大物になりそう。

 

 これも従姉一押しの演目。キャラメルも行くたびに推し俳優さんできるの多分まずい、破産する。

 

  • pnish「サムライモード」

お笑いの自担こと、ライセンス藤原氏が8年振りにお芝居の客演としてお呼ばれしまして、8年前は大学受験真っ最中で泣く泣く舞台を諦めたので新喜劇以外の彼の生のお芝居を見るのはまるっと9年振り。

笑いどころを一手に任されていて、「あー、やっぱり、この人好きなんだよなあ」って思ったんですけど、まあ、いろいろあってライセンスオタ降りました。

さよなら、大好きな人。

 

ライブはいる前から全力で湿っぽくて重いオタク。

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 ジャニオタだろうとお笑いオタだろうと最前入るときは死にそうになるんですよ・・・

 11歳からずっと好きな人とステージと観客席越しとはいえ会話してしまった・・・死んだ。
「いくつから待っててくれてたの?」という加藤浩次の父性溢れる声のトーンを皆さんと共有できないことだけが残念。
あんなん惚れ直す以外に何ができようか。

 

  • リサイタル新潟

リサイタルのいいところは土地土地のおいしいものたべられるとこだと思う…賛否両論あるけどこのままリサイタルフェードアウトだったらちょっと残念。

 

10月

  • ジャニーズフューチャーワールド

 あっれー?エイト以外は遠征しないんじゃなかったのかな?ANOTHERはかつてエイトがやった演目だからまだいいとして、今回エイト関係なくない?
ジャニフワ遠征を決めた後からは実質Jr.担掛け持ち状態に入った自覚はしています、ただ担当を名乗るかは気持ちの問題だからー!!!
ジャニフワに入って、念願の丈くんの書いたネタを観れたことには満足しているけど、同時に関西Jr.が背負わされる「笑い」についてもやもやしているところ。

 

  • えび座

五関様、桂馬様。
えび座映像化はよ!!!
あらんくんいないのは寂しかったけど、トラジャのダンスを座ってゆっくり眺めることができて大満足。

 

  •  ドリフェス(22日、23日)

 去年エイトが出るって決まってチケット取れなくて胃がキリキリしたのと、X JAPANさんなど錚々たるアーティストのパフォーマンスに心奪われたこともあって、最速先行で土日のチケットを確保。
最速先行の時点でエイトが出なくても観てみたいアーティストさんがいた上に、土曜日は我らが高橋優くんの出演も決定。

 そして、今年のジャニ枠はV6兄やん。

フェスの会場でコンパクトな形とはいえいつも通りのコンサートのフォーマットに従ったものを見せたV6に対して前年度バンドスタイル一本で押し切った関ジャニ∞
エイトファンからすると関ジャニ∞もアイドルだってところを見せて欲しかったなんて感想も少なくはなかったみたいだけれども、単純にデビュー21年目と当時12年目の違いもあるし、エイトにとっての同世代男性が多い会場で、エイトがアイドルを全うしても響くかどうかわからないけど、その世代は学校へ行こう!を見ていた訳だからテレビでよく知ってるV6がキラキラアイドルになることに圧倒されたのかもしれない。
反対にいえばV6には前年度エイトがやったように、音楽が大好きな同世代男性に対して「僕らも楽器やるんです、バンド好きなんです」って同じ立場でアプローチすることは難しい訳だから各々がそれぞれ手持ちのカードを最大限上手く使ったなというのが感じられて、V6にも勿論感動したし、1年越しでエイトへの愛もさらに深まった。

 

11月

 全国懺悔ツアーの千秋楽。
前日19日17時過ぎにアメリカから帰ってきて24時間たらず絶賛時差ぼけの中現場へ。
2016年1週間に4公演(全て別の演目)入るとかそこそこスケジュール的に無茶したけど一番無茶だったのはこの日程かもしれない。
沖縄出張から戻ってきた2日後に札幌行く予定が遂行できてたらクレイジースケジュール1位タイだったんだけど。

千秋楽の東京公演は追加公演で、それ以外地方公演はすべて一般、チケットぴあだけだったんですが、東京公演は吉本のチケットシステム、チケットよしもとでの先行もありまして。
これは吉本復帰ある!って確信してたんだけど加藤浩次の言葉でそれを聞けたのは嬉しかったなあ。
福島公演の時とコントのオチが1つ変わってたのにびっくりした。
今回のライブはゆかりのある作家さんがそれぞれ書いているはずで、尚且つ平日はスッキリとレギュラーの収録、空いている土日でツアーを回っていた加藤さんがもっとよくしようとネタに修正を加える訳だからもうたまらん。
相方と舞台に立つことが目標じゃなくて、相方といっぱい笑いを取ることが目標だったってわかって嬉しかった。

 

  • 50shades

 新宿Faceがお芝居やコンサートに使われていることは知りつつも格闘技モードのFaceしか知らないのでFaceでお芝居やる時ってどんなんなのかなあと思ったのとジャニーズがR-15指定のお芝居ってどうなるんだろうという興味で参戦。ゲスくてえろーい笑い大好きだし。

こんな下ネタ、ゴールデンどころかテレ東の深夜帯でも流さないんじゃないかと思うほどの下ネタのオンパレード。でも文ちゃんのお顔がノーブルなのと女優さんが小柄で可憐で内容ドギツイのにどこか品が残る。新宿Faceでジャニーズがお芝居!?と思ったけど歌舞伎町の雑踏を抜けて会場へ向かって見る演目として最高だった。

12月

  • クリパ 

フォロワーさんにお誘いいただいた日に会議が入って死にそうになりながら改めてチケット探して2度目の松竹座へ。
ちなみに夏に松竹座入った時点でクリパにお誘いいただいていたんだけど当時の私、
「12月はエイトと丸かぶりだからまた松竹座お邪魔したいけど次は春っすかねえ〜」ってほざいてたんですよね。
何が春じゃ!秋に梅芸、冬に再びの松竹座決めてるじゃないか……

 夏のANOTHERはメインの龍太くんや流星くんよりセリフも見せ場も多かった。秋のジャニフワは大吾くんの映画仕事や流星くんの年齢の事情にせよ関西から博多座に出演する5人に選ばれて、梅芸に場所を移しても出番が削られることもなかった。屋良くんにつけてもらったFunky8という名前と仲間を大事にしていることは理解しつつも非公式ユニットでメインを支える縁の下の力持ちでいるくらいなら丈くんだけでもメインに食らいついてほしいって結構本気で思っていて、メインのバックで踊る丈くんをどう感じるのだろう、今のまま好きでいられるかなと少し不安だった。

 2017年、自担シアターコクーンで主演だし、10倍でよかったかもしれない……

 君がステージのどこにいても君を見つけるよ!例え君がステージを降りる選択をする日が来たとしても君が魅せてくれたキラキラをずっと大切にするよ(号泣)

お別れが言えないJr.を担当にするなんて絶対無理って思ってたんですけどデビューを願いつついつか来るかもしれないお別れも飲み込めたんで後はよこやまさんが絶対的1番なのに2番目の子を担当と呼んでいいのかというもう一つの自意識との戦いになったので掛け持ち宣言の日も近いと思います……

 掛け持ち問題完全解決してないのにさらに気になる子が増えて困ってます。晴ちゃんと奥村くんがきになる。

 

  • エイタメ×5

 本当は×6のはずだったのに……札幌、baby baby…亡霊になる。
10周年のニズムで象を聞いて、10周年新規は彼らのこれまでの10年はリアルタイムで見られなかったけどこれからの10年は好きでいられたらいいな、10年後に象、聴きたいなと思ったら2年で!?いいの!?喜んで聞くけど!!
なぐりガキBEATでよこやまさんがセンターになるところ何回見ても涙出る。好き。

すばるくんの衣装に歌や音楽の文字があって、よこやまさんの衣装は「役割を分担」って文字がデカデカとあって、よこやまさんには音楽関係のフレーズないのかよ!とツッコミ入れそうなりつつ防振で凝視したら「Singing a song」の文字も確認。今回のツアーは衣装は安田様プロデュースとのことですがこの曲も?気になっているので正解ください、やすくん。

 

  • ジャニアイ

 『Jr.の現場は多ステしない』がマイルールで、自名義で1月公演を確保していたのでみじゅきくん早く見たいけども!!と思っていたところフォロワーさんにお誘いいただいて。
キスマイさん12月公演とえびちゃん1月公演をそれぞれ1公演ってカウントしてもいいよね?と自分に言い訳をして帝国劇場へ。
「あっれ〜Jr.いっぱい出てはしりょちゃんもいるのに瑞稀いないな〜」と思ってたら変面瑞稀くんでめっちゃびっくりした。
瑞稀いないからJr.色々見よーって思ってる場合じゃなかった…
1月公演はしっかり見届けます。

ちなみに、デビュー組ガチャがすごい当たりくじだった。

 

 2016年現場納め!
まさか、2016年の現場納めが極楽とんぼになるとは。
2016年始まった時に誰が想像した?
先日のめちゃイケで中居くんを巻き込んだ喧嘩コントがあって、「インスタグラムから頑張っていこう」と言った加藤浩次の発言があったけど実際にこのトークライブでも言っていた話。
次回開催は未定だけれども、「来月か再来月にでも」って言葉も聞けて大満足。
2017年はオタ活縮小モードにする予定なんだけれども極楽がトークライブやるなら定期的に通う……

 

そんなこんなで2016年現場まとめでした。

2016年まとめる前から今年の夏の予定いっぱい決まってすでにプチパニック。

どうなる2017年。

 

2016.5.23 寝盗られ宗介(+丈くんについて) ツイートまとめ

観劇から時間が経ってしまったので、感想ではなく備忘録として関連ツイートを抜粋。

 

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丈くんについて

 ANOTHER観劇後

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在宅乃木坂オタクAround還暦の父の現場デビューに便乗してお笑い兼ジャニオタの娘も女子ドル現場デビューした話

ジャニ&お笑いオタの異文化体験ということで今回の現場は乃木坂46の全国握手会です。

Twitterでは予てより散々ネタにしているので、フォロワーさんはご存知の方をもいるかと思うのですが、我が家には在宅乃木坂オタク57歳の父がおりまして、その父と15thシングル裸足でsummerの全国握手会に行ってまいりました。

 

父が乃木坂オタクになった経緯を簡単に説明すると、5年くらい前に妹との共通の話題がないことに悩んだ父が当時妹が好きだったAKBを覚えだし、親子仲良く横山由依ちゃんを応援していました。
段々妹よりAKBに詳しくなる父を面白がった私が家族共通のハードディスクレコーダーにAKB派生グループ(SKE、NMB、HKT、乃木坂)の番組を一通り予約してみたところ、まんまと派生グループにも詳しくなって最終的に乃木坂に落ち着いたというところです。
(最近はAKBには全く興味を失っている様子、でも欅は好きらしい笑)

Around還暦、いわゆるアラカン世代で「娘と同じくらいかそれより若い子に握手しに行くってのはなあ…」と在宅宣言をしていたものの、これまた現場狂いのジャニオタの娘が「つれてってあげるから一回現場行こう!」とけしかけて本日、57歳初めての現場デビュー!!!

 

朝9時半頃に幕張メッセ到着。

すぐにミニライブの整理券に並び、10時半頃に会場入場。
入場時にブロック抽選があるのですが、幸いにも同じブロックだったので、父の初めてのコンサート体験を見届けてきました。

 25年、娘やってて、父が背伸びしてるところを初めて見ました笑
(オールアリーナスタンディングなので埋もれるw)
物販がお昼からだったのでコンサートに行くなら振ってみたいと言っていたペンライトは買えずじまいだったのですが握りこぶしを作って手を振って、声を出して応援して、こんなに楽しそうな父、初めて見たかもしれないくらい……

待機時間も含めて3時間ほど立ちっぱなしだったので腰にはきたようですが笑

 

 女子ドル現場検証がもうひとつの目的なので、もちろん周囲のオタク観察も忘れずに。

 

その後いったん会場を離れて腹ごしらえをして、握手会へ!


乃木坂箱推しの父は生駒ちゃんに会いたかったようなのですが舞台稽古のため握手会は不在。
また、父が一番に推していた深川麻衣(まいまい)ちゃんが前作で卒業してしまっていて、明確な推し不在の中、深川麻衣ちゃんと一番仲が良かったという衛藤美彩(みさみさ)ちゃんのレーンに並ぶこと1時間半。
さすがにアラカンの父に疲労の色が見える中、ようやく握手へ!

 私も女子ドルの現場がどういうものか見てみたくて便乗して握手をしてきたんですが笑

「乃木坂ファンの父と一緒に来ました〜」と言いながらすぐ係りの人に剥がされそうになり、かろうじて後ろの父を指差して、父のターンへ。
「わあ、なかよし!」
とにこにこと私と父に笑いかけてくれて、父だけでなく、私までノックアウト。
本当フランス人形みたいに綺麗でまるで天使……

ほんと、ただただ、自慢だけど列の前の人一方的に話しかけて終わってたからみさみさから言葉引きだせただけで大勝利です。

 単純に親子っていう珍しさと女性ファンっていうあたりで反応しやすかったんじゃないかなと思うんですけどね。

男性アイドルに対して女性ファンも妄想のネタにすることはあるけど、女性アイドルにとって大抵の男性ファンに夜のおかずにされているだろうし、それぞれアイドルっていうのがそういう職業だと本人たちが割り切っていたとしてもそれ以外の視点で応援してくれている人の存在を実感できると安心するんだろうなとも。

自分たち向けられてる好意という感情の中にも様々な種類があるって実感できるのは現場だろうし。


イケメンもいいけど、美女もやっぱり目の保養。

慣れないイベント会場に疲れていたものの、「やっぱり生駒ちゃん会いにまた来たいし、今度こそペンライト振りたい」というので物販に行ってみたもののおめあてのライトと生駒ちゃんのグッズは売り切れということで、57歳父と25歳娘の乃木坂握手会デビューはこれにて終了となりました。

 握手会に味をしめてCD大量買いってことはなさそうだけど年に数回こうやってミニライブと握手を楽しむことになりそうです。
若い女の子の顔と名前覚えるんだからボケ防止にには良い趣味だと思うし笑

乃木坂のイベントはお笑いともジャニーズともやっぱり毛色が違うからオタク観察するのも楽しかったです。

 

と、いうレポを現場から約一か月放置していたら11月に新曲のリリースが決定したようで、次の握手会はいつになるのかなw
さあ、父は念願のサイリウムを振ることができるのか。
ラカン親父の乃木坂オタクへの道、自分のジャニオタ珍道中の片手間にこれからもゆる~く観察したりついていってみる予定です。

10年前女子高生だった極楽とんぼファン(吠え魂リスナー)が思うこれまでとこれからの話

春先以来久々のお笑いの話。

というか、煮詰まりすぎたので思ってることまとめる。

先日のめちゃイケを受けて、賛否両論出ることは予想していたし、やはり女性層からは特に反発が強いなと思ったので一ファンの私見に過ぎないけど、極楽とんぼの女性ファンとして、これまでのこと、これからのこと、まとめて残しておきたいなと思ったので、ブログに認める。

 

  • はじまり

今から14年前、2002年冬、SMAP香取慎吾くんの主演ドラマと同時期に放送されためちゃイケのSPがそもそものはじまり。

キレ芸と喧嘩コントの怖い荒々しい芸風の彼ら。

時々テレビで見掛けても怖いなと思ってあんまりちゃんと見ていなかった。

そもそも、まだお笑いオタクですらなかった。

めちゃイケ加藤浩次の結婚と奥様の出産に密着したSP。

24時間カメラを回すことでテレビの短い出演じゃわからない彼の人間くさくて誠実なところが沢山映っていた。

男らしく強く、でも真面目で優しい。

同時、まだ小学校5年生だった私はぼんやりこんな人と結婚できたら素敵だろうなと。

若手の頃は男前と言われたそれなりに整った顔と元女優の美人な奥様を見て、 加藤夫妻のファンになった。

じゃあ、その時、加藤浩次の相方のことをどう思っていたかと言えば、面白いけど好きでも嫌いでもなかった。

まだ、コンビのファンではなかった。

 

  • 吠え魂リスナーになった中学生

それから数ヶ月後、小学校6年生の夏休み。

暑さで寝苦しくて目が覚めて、中々再び眠りにつくことができなくて、本当何の気なしに滅多につけないラジカセをつけた。

いくつかチューニングをしているとどこかで聞いたことのある声がして、チューニングする手を止めた。

TBSラジオ 極楽とんぼの吠え魂だった。

テレビよりさらに自由で放送コードは多分ギリギリで、下ネタ全開で。

夜中に起きてこんな教育的には絶対悪いラジオを聴いていることにドキドキして、でもこんな教育的に悪そうで刺激的なものなんて普通に生活してたら出会えないから私はラジオに釘付けになった。

金曜日の深夜1時。小学生が起きて迎えるには少し時間が深くて毎回ちゃんと聞けたわけじゃないけど、私は彼らのラジオのリスナーになった。

それから、少しずつ他の芸人さんのラジオやテレビを見るようになって、私はお笑いオタクになった。

クレヨンしんちゃんすら観てはいけないと言われて漫画の類も10歳まで与えられずに育ったから、厳格な父は彼らの出るバラエティーにいい顔はしなかったけど、何度も何度も交渉してめちゃイケガキの使い(当時同じく好きになった雨上がりがよく出ていた)を見る権利を得た。

中学生になって夜ふかしすること自体はそんなに難しくなくなって、でも、土曜日に授業のある学校に進んだから金曜日に夜ふかしをすると土曜日の授業は半分以上船を漕いで過ごす。

土曜日の夜は天国でめちゃイケがあって、スーパーサッカーを見る、日曜日は朝からガッチリ マンデー。

金曜日の夜から週末は極楽とんぼ漬け。

一番極楽とんぼと深夜ラジオが好きだった時代で、吠え魂じゃなく、ニッポン放送の中高生向けラジオで上田晋也の知ってる!?24時という番組があって、期間限定コーナーではあったのだけれど、芸能人にラブレターをしたためる企画で加藤浩次宛に書いたラブレターが採用されたのは、ラジオに投稿したネタが初めて読まれたことと合わせて今でも当時のMDを捨てられないでいる。

思い立って聞き直すと大して面白くないのだけれども。

 

  • 2006年のあの日から

それから、数年の間に私のお笑いオタクは進行して若手芸人の何組かを応援するようになった。

これはジャニオタブログでもあるからジャニオタ的に言うと担降りみたいなものである。

でも、決して極楽とんぼが嫌いになったわけじゃなくてもっと応援したいと思う人ができてしまっただけで、でもめちゃイケと吠え魂だけは欠かさなかった。

2006年の春、スッキリが始まった。

スーパーサッカーやガッチリ・マンデーでキャスター業が増えていたとは言え、朝のニュースキャスターである。

今でこそバナナマンの設楽さんや一時はロンブーの淳さんもキャスター業をやっていたけれど、吉本の高卒芸人、それも本人たちが社会不適合者なんてタイトルをつけたDVDを発売していて、若手の頃には違法駐車の罰金を延滞し過ぎて捕まって留置所で2番と呼ばれた加藤浩次が朝の顔である。

ちょっとした事件だった。

毎日平日朝真面目に振るまわなくてはいけない反動か、2人の吠え魂の最後の時期だから記憶が相当美化されているかもしれないが、ラジオの下ネタや悪ふざけは一層ひどくなっていた気がする。

 

テレビでも極楽とんぼの面白くない方と言われると加藤浩次が爆裂お父さんでそのフラストレーションを昇華しようとしていたことも覚えている。それこそ、確か事件の週の前の放送か、2週間位前の放送内容だった。

芸人の活動だけにとどまらず、加藤浩次は前述のスーパーサッカー。相方は野球のラジオ。

お互いドラマにも出て、芸人としての活動に加えて幅の広い活動に一番脂の乗った時期だった。

朝いつものように起きるとあのニュースが報じられていた。

私が極楽とんぼのラジオを聴いていることを知っている両親は一応気を遣ったのが、彼のことを悪くは言わなかったけど「どうなっちゃうんだろうね」と言った。

私が一番知りたかった。

吉本を解雇される。

吉本の芸人さんを好きになってほぼ4年、解散や引退、芸人さんは社会生活を送る上でかなりギリギリのラインにいる人も多いから不祥事めいたこともなかったわけじゃないけど、解雇までされるというのは聞いたことがなかった。

前代未聞の非常事態。

動揺したまま高校に行って、家に帰ってきて、ネットニュースを見たら加藤浩次が号泣したことを知り、You Tubeでその動画を見た。

加藤浩次が泣いているのをそれまでに1度だけ見たことがある。

めちゃイケのSPで生まれたばかりの小羽ちゃんを抱いたとき、ポロリとこぼした嬉し涙だった。

でも、パソコンに映ったその姿は悔しくて悲しくて大号泣をしていた。

慣れないバラエティに出てメソメソ泣くアイドルにテレビは戦場だと容赦ない言葉を吐いて先陣を切るめちゃイケの若頭が泣いている。

異常事態だった。

吉本を解雇、事実上の解散。それ以上のことは何もわからなかった。

 

その週の極楽とんぼの吠え魂、事前に最終回になることは報じられていたと記憶している。

開始早々、事件について詫びて、相方には会っていないけれども、報道で伝えられているように相方が解雇になって事実上の解散と言われているがコンビの解散は「俺と相方が決めること」と強く宣言した声に救われたのを覚えている。

 

それから8ヶ月後、深夜金曜3時の時間帯に加藤浩次の吠え魂が帰ってきた。

冒頭と最後、必ず極楽とんぼ加藤浩次と名乗ること。

でも、相方と親交のあった後輩がそれとなく相方の話題を出すと話をそらしたり、話題の中で相方に会えばきっと殴ってしまうと言った発言もあった。

 

先日のめちゃイケめちゃイケメンバーの中には僅かながらに連絡を取ったことのあるメンバーがいたことが触れられているし、昨年加藤浩次が後輩たちと行ったイルネス製作所の最終公演を相方が見に来ていて、共演者の後輩芸人の働きかけにより最後に9年ぶりに同じ舞台に立ったこともニュースになっているけれども、それでも最初の数年は全く連絡を取っていなかったのだ、加藤浩次は。

それは、芸人人生をぶち壊した相方への怒りなのか、娘を持つ父として未成年淫行に及んだ相方への怒りなのか、そういうことは一切語らなかったけれども、この10年のうち5年くらいはいじられても頭を下げるばかりで、将来的なコンビでの活動について加藤浩次は触れることがなかった。

コンビとしての未練はずっとあったと思っている。

だから名乗る時は極楽とんぼ加藤浩次と名乗る。

でも、相方への怒りだったり、社会的な反応だったりそういうものから解散に踏み切ることも再結成のために周囲に働きかけることもできなかったのだろうなと勝手に思っている。

 

それから、2014年、イルネス共和国の公演が発表された。

後輩たちとコントをするイルネス一座の旗揚げで、あの事件以来ネタをするのは初めてと報じられていた。

その前後からコンビ活動の再開を願っている発言も何度か聞くことがあった。

芸人人生をこれだけ振り回しておいてきっとまだ許していない部分はあると思う。

けれども、芸人としての加藤浩次が相方として道連れにするのは道連れになるのは山本圭一しかいないんだろうと思った。

 

  • 活動再開に思うこと

私が中学生高校生の時に好きだったもの。

お笑いとTHE BLUE HEARTS

どう考えても一般的な会社勤めは無理そうな態度だったり格好だったり、そういう大人が好きだった。

私は偏差値60くらいの中堅進学校の中で勉強が少しばかり出来るくらいで、取り柄もなくてアトピーで人とコミュニケーションをとるのがびっくりするくらい苦手で、アトピーバイキンといじめられることもあって、いじめられても周りの大人にに守ってもらえるように、大人が望む優等生を演じることが唯一の処世術だった。

その処世術を捨てて大人に反抗する勇気もなかったけれども、そんな処世術でしか学校という集団社会で生きていけない自分が情けなくて息が詰まってずっとずっと苦しかった。

だから、テレビやラジオの中とはいえ、社会的にギリギリな大人たちがふざけてギリギリのところで生きていることに救われていた。

大人の理想とか校則とかそういうものを捨てても生きていける彼らにずっと憧れていた。

 

社会的にギリギリセーフだから笑えていた彼ら。

相方1人とは言え、不起訴にはなったとは言え、社会的規範から外れてアウトになってしまった相方を持つコンビを見て、あの頃と同じように笑えるのか、本当はよくわからない。

 

10年前、女子高生という立場で感じた、自分と同じようなまだ未成年の女の子に手を出した行為に対する生理的嫌悪感も消えたわけじゃない。

本当に個人的な話だけれども、あの事件があった私が高校1年生だった時、しょうもない理想を押し付けてくる先生たちとは違った、恩師だと思っていた先生が、買春をして捕まったこともあって、男性の性的暴行の中でも特に未成年淫行には嫌悪感しかない。

先生の行為のせいで、中学時代にあったわずかばかりの楽しかった思い出だって、素直に良い思い出に出来ない。

相方という距離よりもずっとずっと遠いのに、私は先生のことを許せていない。

 

だけど、だから、うんと近いところにいて、もっともっと許せない気持ちを持ったはずの加藤浩次がそれでもコンビとして活動したいという思いの形を見てみたい。

先のめちゃイケで、「本当にどうしようもないやつだ」と言いながら、「それでももう一度やりたい」と泣きながら訴えるお笑いコンビという運命の相方に出会ってしまった奇跡を私はもう一度見たい。

 

女性ファンとして生理的嫌悪感は消えたわけじゃない。

あの頃と同じように笑えるとも思ってもいない。

でも、お笑いコンビが見せてくれる奇跡を私は信じたい。

 

開演まで1時間を切った今の心境。

いわきへ向かう特急の中から。