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ジッケンノート

社会人を目前に初めてジャニーズに落ちた人間がどのような経過を辿るのか記録する

お笑いコンビの解散と引退の話

たまにはお笑いの話。
※12月上旬のM-1で思うところがあり書きなぐっていたもののうまくまとまらなかったので放置してたものを思うところがあったのでサルベージ。

5年ぶりのM-1グランプリが終わった。
この5年間も局は違ってもTHE MANZAIという大型特番と関連した賞レースはあったけど、所詮M-1の二番煎じ。
M-1の緊張感は芸人さんたちにとっても、ファンにとっても特別だ。

M-1の発起人になった今は引退された芸人さんがとある事情で私は大嫌いなのだが、それでも15年前M-1を立ち上げてテレビバラエティの枠だけでは日の目を浴びれない面白い人たちを発掘するシステムを構築した功績にはぐうの音も出ない。
M-1はまだテレビに出ていない、ともすればキワモノに近い、昨日まで無名だったコンビが一躍有名になるかもしれない芸人さんたちにとっては一攫千金の大チャンス。
テレビだけを見ているとそう見えるシステムだ。
でも、M-1はそれだけじゃない。
引き際を考えるための賞レースでもある。
この発起人は10年やって準決勝に残れないならやめた方がいいという言葉を残している。
決勝のテレビでファイナリストとして漫才を披露するのは敗者復活戦の勝者を含めて9組、準決勝まで勝ち上がるコンビは年によって多少差はあるが30組から50組。
10年やって日本のお笑いコンビの50組に入れなかったらやめた方が良いということだ。
テレビで活躍する芸人さん以外にも劇場で漫才を披露することを中心に活動している人たちもいる。
50組に入れないということはテレビで生きていくことだけじゃなく、劇場芸人として生きていくことだって難しいのだからやめてしまえということ。
もちろん、M-1だけで括れないコンビもいるけれど、それでもM-1は大きな指標だ。

そして、M-1でファイナリストになったからと言ってテレビで成功することが保証されたわけじゃない。
2001年から2010年、その10年をM-1の第1章として、この第1章でファイナリストとして漫才を披露したコンビは48組(内1組はアマチュア)。
2015年現在、内2組が解散した。
3組がM-1出場時とは違った形で活動している。
43/48は生き残っている?5/48も居なくなった?

5/48これはテレビでネタをした人達だけの数字。
前述した準決勝には残り続けていたコンビで解散を決めたコンビはもっと多い。

お笑いコンビは基本2人組だ。
どちらかが継続の意思を失ってしまったらそのユニットは消えるしか道がない。
例外的にコンビ時代のコンビ名を掲げてピン活動する人もいるけど、少数だ。

解散の理由だって様々だ。
方向性の違い。
生活するには芸人を続けられない。
コンビとしての未来が見えない。
理由を言わずに解散するコンビだっている。

コンビを解散してM-1ファイナリストの肩書きを捨てて、きっぱり一般人になるのではなく、それでも芸人を続けるなんて、コンビ時代より先が見えない選択をするコンビもいる。

家庭もあるのにかえって仕事減らすような選択肢を選んで………

という記事をM-1でアンニュイになった12/7の朝会社に向かう電車の中で書いていた。
M-1の前に世間的には無名でもお笑いオタクにはいい意味でも悪い意味でも有名なあるコンビが解散を発表していて、たぐちくんの件と重ねて少し考え込んでいたから整理も兼ねて文章を打ち込んでいた。
月曜日仕事を終えて、Twitterを見るとジューシーズの解散が発表されていた。
正確には松橋さんが抜けてピン芸人になって、児玉さんと赤羽さんはコンビとして活動を続けるという。

関ジャニ∞のファン念願の音楽番組、関ジャム。
セッションパートは毎回素晴らしい選曲、パフォーマンスだが期待値の高さの割にメンバー全員揃わないことに加えて、エイトはもとよりゲストの話を引き出すことをそっちのけで若手芸人を起用している状況に不満を抱えているファンは多い。
番組が始まって半年、その不満が噴き出したのは11/8の放送で、ジューシーズ松橋さんの問題発言があったからで血気盛んな若いファンが直接本人のTwitterアカウントに苦情を送るような事態にもなっていた。

関ジャムのバラエティに対するスタンス、芸人さんの起用方法については私も思うところがあり、ブログに記事を書いてみて、推敲添削したものを実際に番組公式フォームに送っている。

どっちも好きだから辛い。
ジューシーズは特別贔屓にしてるトリオではないけれども、私はお笑いに対してジャニオタでいう事務所担みたいなところがあって、吉本興業の芸人さんは東西若手ベテラン漫才コントの形式を問わず大好きだから。
あのまだ出来立ての建物の匂いがするすり鉢状のヨシモト∞ホールから、出来たばっかりの劇場でデビューしたばっかりの若手の荒削りな姿を見るのが好きだった。
1番好きなコンビはその時点で芸歴10年前後で、ジューシーズらと直接一緒にネタや企画をやることはなかったけど、若手ライブのMCをやることが多かったから、中々劇場に行くことはできなかったけど毎日のようにネット配信を食い入るように見てた。
わちゃわちゃしている芸人さんたちを見るのが好きだった。

そんな高校時代から約10年、生活環境や趣味嗜好の変化で昔ほど熱心にお笑いを見ることもなくなり、気がつけば知らない芸人さんの姿も増えている。
後で、吉本興業所属と知ってびっくりするようなことも増えた。
だけど、だから、あの頃大好きだった芸人さんたちの活躍はとても嬉しい。

去年、アームストロングが解散した。
10年前ライセンスのvol.ENJOYが始まったころ、前説をしていた姿をよく覚えている。
まだ、ヤスが痩せていて、少し太り始めた頃だったろうか。
オロナミンCのCMバトルでテレビに出てるようなコンビや先輩たちを征して優勝したのは2007年。
同じCMバトルに参加していたライセンスが俺らは負けてるのに前説やらせるのはおかしいとライブのレギュラーメンバーになって。
ライセンスのライブを支えてくれる大事な大事な後輩だった。
ノブシコブシにとっても一期後輩、双方北海道出身コンビということもあって、一緒に北海道ローカルでロケをやることもあった。
ノブシコブシに遅れること数年、ノブシコブシのテレビでのブレイクに先駆けて放送された「平成ノブシコブシのヨルオシ!」と同じ北海道テレビ放送HTB深夜開拓魂」の枠で漁師めしという期間限定とはいえメインの番組も務めて、これから全国に羽ばたいていくのだと信じていた。

だから、去年の春、解散の知らせを聞いたときは青天の霹靂だった。
吉村が最後のトークライブに乱入して解散をやめるように説得したけど変わらなかった。
クリさんは吉本をやめた、ヤスはピン芸人になって新しく芸名をつけた。
どう考えてもスベってる芸名だと思った。
解散なんかしなきゃよかったのに、解散するなら綺麗な思い出のまま引退してくれた方が良かったと思った。
去年の暮れ、少しずつヤスがテレビに出るようになった。
10年前に比べると随分と太っただるだるの体に花柄のパンツを1枚だけ履いて「安心してください」と言っていた。
去年の大晦日、10年前はアームストロングが前説をしていたライセンスの月一ライブが終わることになった。
ENJOYという彼らの代名詞でもあったライブ、恒例のカウントダウンライブ。
そこにアームストロングの名前は当然なくて、でも最後だから見に行った。
ヤスが出てくるはずだった。

「あのカッコで外ロケばっかりしとるからインフルエンザやねんて、折角年明けの特番色々決まっとったのになあ」とライセンスは後輩の不幸が面白いのかニヤニヤして笑った。
ちょっと横暴なライセンスとちょっと不憫な後輩たちの図は10年前と何も変わっていなかった。
でも、ラフコンと三ちゃんはいるけどカナリアがいない、アームがいない。
代わりにチョコプラが増えた。
チョコプラも知ってはいるし嫌いじゃないけど、ヨシモト∞ホールこけら落とし以降のデビュー組はどうしてもそれ以前のコンビと比べるとそれほど好きになれない。
オリラジ以前、オリラジ以後。
一緒に仕事する後輩が変わるってことに一つの時代の終わりを感じた。
長年続けてきたライブが終わることも仕方ないと思えた。
チョコプラの松尾さんがインフルに倒れたヤスのモノマネでパンツ一丁で出てきてスベっていた。
ヤスがいたらもう少し面白かったろうになと思った。
いきなり客席から怒鳴る声が聞こえて、何事かと思ったら、吉本を去ったはずのクリさんだった。
舞台に上がるやいなや、「コンビ解散した途端下ネタに走りやがって」ヤスの格好をしている松尾さんに向かってそう叫んで、客席はドッと笑った。

ヤスはインフルエンザでいなかったけど、きっとヤスがいても本人に向かって同じように言ったのだろう。
そこに恨みがましさみたいなものはなかったと信じている。
幼稚園からの幼馴染でコンビ仲の良いアームストロング。
仲がいいとか悪いとかではなくて、芸人という仕事を考えた時2人でいても未来は見えなかったのかもしれない。
ファンとしては寂しいし、再結成しますって言ってくれたら飛び上がって喜ぶけど。


と、言うことを書いていた。
ちょっとたぐちくんのことに絡めて書こうと思ったけど、何となく進まず2ヶ月放置していた文章。

昨日、目を疑うようなツイートを見た。
ハリガネロックの大上さんが芸人を引退する。
一昨年の2月、ハリガネロックが解散するという報せを受けた時もどうするんだろうと思った。
ここはジャニオタ経過観察記録ブログなので、ハリガネロックについて知らない人もいるかもしれないけれど、M-1 2001年準優勝コンビ、2002年のオンエアバトルチャンピオン大会では優勝もしている実力派コンビだ。
歴代チャンピオンには、アンジャッシュアンタッチャブルタカアンドトシNON STYLEなどがいる。
人気はここ数年パッとしなかったけど、実力があり、東京のルミネtheよしもとを拠点にする芸歴15年以上のコンビの仲では最もNGKのトリに近いコンビの一組であったことは間違いがない。

ハリガネロックが解散する、コンビ解散後はそれぞれピン芸人として活動するらしい。
確かに芸歴が20年を超えて同期のケンドーコバヤシ中川家がコンスタントにテレビに出ていることに比べたら劇場中心の活動で、テレビの世界で売れることはもう難しいと感じていたのかもしれない。
それでもよしもとは自社で劇場を持っているから中堅芸人以上はテレビに出なくても劇場の出番だけでそれなりに食べていけると聞く。
コンビを解散したらこれまで通り単価が比較的良いルミネやNGKの出番はなくなる、大上さんにいたってはまだ小さいお子さんいるのにどうするんだろうと思った。
コンビ解散からもうすぐ2年が経つ、アームストロングのようにどちらかが売れることもなく、大上さんは24年過ごした芸人の世界を去っていく。

芸人をやめてどうするのかはまだ明言されていない。
芸人としての人脈が活かせる裏方に回るのか、それとも全く違う業界で0からスタートするのか。

42歳、余計なお世話かもしれないけど芸人の世界しか知らない人がこれからどうするんだろうって昨日一報を聞いてからずっと考えてる。

もうお笑いの劇場に足を運ぶこともめっきりなくなった私が言うことではないけど、NGKでトリを務めるハリガネが見たかった。

別れと出会いの春が来る。
芸人をやめたりアイドルをやめたりする好きな人たちとの別れには納得できないことばかりだけど、それでも楽しい時間を作ってくれた彼らに新しい素敵な出会いが待っていることを願っている。

いや、でも、田口くんは「春カモン」はないんじゃないかな?
そんなロックなこと言うの、多分今のロック歌手にも芸人にも居ないと思う。
ロックすぎて笑った、ありがとう。